生産性向上、残業時間の短縮・・・。人生100年時代が話題になり働き方改革という文字をあらゆる場面で目にするようになりました。今まで組織で活躍していたシニア層の生産性向上とはどのような事でしょうか。シニアが年齢を重ねるごとにスピードも鈍化し、正確さも衰えてくるのは当然です。だからと言って昔と同じ給与では明らかに企業としてはマイナスにしかならない・・・。
そう感じる経営者に対して、単純にスピード力や効率化では図れない、シニアが培ってきた経験の活かし方を、タテ展開とヨコ展開から考えていきます。
経営者が頭を抱えるシニア層問題

経営者にとってシニア世代はこのように感じている方も多いのではないでしょうか?
- 給料が高い
- 昔に比べてスピード力が衰え生産性が低い
- 年下上司からすると、対応が難しい
シニア層が今まで努力し続けたから、現在の組織がある。だからこそ大事にしたい反面、働き方改革や生産性アップが叫ばれている中、頭を抱える問題でもあります。この問題を解決するために考えたいことは、シニア世代がそれまで培ってきた技術、経験、組織の内部事情の豊富さの活かし方です。
その豊富な経験を伝えていく、若手の活動支援に変化させていくことで、シニアの活躍の仕方が変わります。それは主にこの2つです。
- 技術の継承
- 相談役
どちらも長年の実績と経験から成せる仕事領域になります。
技術の継承をする

これまで培ってきた能力・技術を若手に継承させていくことは、企業にとって古き良きものを残していくことになります。加えてその技術を活かした新しいイノベーションを起こしていくヒントにもなります。
ただ実際のところ、継承をする難しさを感じている企業が多く、シニア世代は「背中を見て覚えろ」という意識も強かった時代です。ですので、教えることが不得意だったり、個々のオリジナリティでおこなっていた部分もあります。マニュアル化をしていくことは、ITに不慣れさがあるシニア世代では難しい問題でありました。
その問題をクリアにしていくことができる一つの事として、動画の活用があります。シニアの方には、いつも通りに作業をしてもらい、その作業を細かく撮影していきます。加えてポイントとなる部分は文字におこして分かりやすい動画にしていきます。
「背中を見て覚えろ」を「動画」に変化させることで、シニアの負担が少なく、作業のポイント動画として、組織のマニュアルの一つとして継承されていくことができます。
これは、専門職や現場作業、職人などには効果的です。若者は動画は日常的に見ていますし、座学よりも頭に入って言いやすく、いつでも好きな時間に見れることもメリットの一つです。
若手の相談役として活躍する

技術の継承は、培ってきた技術をさらに深堀していく、つまりタテに考えていく方法ですが、営業職などではタテ展開は難しく、ヨコ展開で考えていきます。
ヨコ展開とは、営業経験で培った様々なクライアントの人柄、特徴、性格を熟知していますので、その部分を活用していきます。
「このクライアントには結論から話した方がいい」
「あのクライアントには情緒的な面を加えた方が上手くいく」
このように、様々な人の価値観というデータを持ったシニアだからこそできる営業からのヨコ展開とは、「従業員の相談役」つまり、キャリアコンサルタントのような第3者として若手のキャリア相談をする立場になることです。
20代の頃、仕事をしていてこんなことを思ったことはありませんか?
隣の部署の上司と話したら、自分のダメだった部分がわかって受け止めれたのに・・・。
同じ話しをしているのに、何が違うのかな・・・。
これは第3者に話すことで、自然に自分自身を客観的に捉えることができていることを意味しています。家族で言えば、直属の上司は両親、隣の部署の上司は従妹のような関係です。
直属の関係でない相手と話すことは、利害関係なくリラックスして話すことができ、またそのリラックスして話す時間が、冷静に客観的に考える姿勢を取り戻していきます。そして、その役目をシニア層が担います。
第2のキャリアを築く

このようにシニアが企業内キャリアコンサルタントの役割を担う企業が増えてきています。キャリアコンサルタントも国家資格化し、シニア層が第2のキャリアを築くために勉強しています。私がキャリアコンサルタントの資格勉強をしていた頃も、早期退職の方や定年の方が来られていました。
私は中小企業経営者には、組織の中でのシニアの活かし方の一つとして、企業内キャリアコンサルタントの立ち位置として活躍できる場の提供を推進しています。その立ち位置の提供は、シニアの活躍の場を拡げるだけではなく、若手の早期離職を防ぐセーフティネットにもなり、結果として組織活性化へと繋がるからです。
技術を継承していくことも大事です。またそれ以上に若手のメンタルを整えていくことも重要です。そして、それができるのは、長年の実績と経験を積み重ねたシニアだからできることです。是非、一度あなたの企業にも取り入れてみてください。
「話しの聴き方や伝え方のコツやポイントを知りたい」
など相談役としての心構えやポイントを知りたい方のご相談は随時受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
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