仕事、結婚、出産、子育て…、目まぐるしく変わる環境。仕事ではベテラン、子育ては新米ママ1年目。仕事と家庭の両立について考える30代女性のキャリアデザイン。
◇勤務している業界 :美容業界
◇クライアント: 30代前半 入社8年目 女性(子育て中のママ)
◇面談の経緯
企業内キャリアカウンセリング制度導入サロンによる定期的なキャリアカウンセリング
◇面談時の問題や悩み
仕事と子育ての両立に悩んでいる。何でも自分でやらないと気が済まない完璧主義が身体も精神面にも負担が押しかかってきている。
◇面談後の変化
一人で抱え込まないこと、周りに頼ることで精神的に余裕ができ、考えの幅も広がり固定概念が無くなった
詳しい面談の内容は本文をご覧ください。
30代前半、子育てママのキャリアデザイン
自分の腕にも磨きがかかり、お客様からのリピートも増えて仕事の楽しみがわかってきた働き盛りの20代。仕事の段取りも周りより優れていて自信があり、結婚・出産しても仕事は続けていきたい!と思っていた。働いているサロンで、産休後復帰するスタッフは私が第1号。だから、これから結婚していく若手女性スタッフの見本になるように頑張らないと!と意気込んでいた。
でも理想と現実にはギャップがある。新米ママはわからないことだらけで毎日が慌ただしい。寝不足もあり、仕事にもミスがでてくる。これでは、ママ美容師のお手本にならない。自分自身の不甲斐なさと周りの目線が気になってしまう。
無理している人はそれだけ周りの期待に応えたい!
仕事復帰への職場からの期待、家族からの期待、良き母親になるように自分で掲げている理想像に近づいていくための自分自身の期待…、など様々な期待に全て応えていくにはそれだけ心身ともに苦労や無理を抱え込んでしまいます。
- 弱音を吐きたくない
- 何でもきちんとやりたい完璧主義者
- 周りから良く見られたい、周りの目線が気になる
- 周りの期待に応えたい
このような方が知らず知らずのうちに、一人で抱え込み、追い込まれすぎると爆発、崩壊してしまうことがあります。
そうなる前に頑張っている自分にひと休憩して、逆のことを一度問いかけてみてください。
- 弱音を吐きたくない➡弱音は吐いてもいいじゃないの?
- 何でもきちんとやりたい完璧主義者➡世の中に完璧なことってないし、完璧は何を持って完璧と言うの?
- 周りから良く見られたい、周りの目線が気になる➡周りに合わすことより、自分がどうありたいか?
- 周りの期待に応えたい➡人に頼り、助け助けられることをしてみては?
逆のことを問いかけしてみると、頑張ってきたことをフラットな状態で考え直すことができ、無理し過ぎていた部分、こだわってやっていきたいことが見えてきます。頑張り過ぎているな、疲れがみえてきたなと感じる時には一度自分自身で逆質問してみるといいですよ。
企業内キャリアカウンセリングを終えて
ずっとベテラン美容師でやってきたので、見本となる背中でなきゃいけない!という思い込み。でも実際弱音を吐いてみると、そんな期待の大きさよりも、私に対する気遣いや心配の声が続々。上手くいかずイライラしていた私になかなか声をかけずらかった…と。
昔から完璧主義者の性格。でも完璧なんてなく、支えて支えられて形づくられていくことに気づいたそう。
「可愛い我が子がいる家庭はもちろん大事だけれど、働いているサロンは間違いなく私の第2のホーム。一緒に育ち、支えあう大切な場所」
最後に
心に響いた「第2のホーム」。正社員であれば、家庭にいる時間よりも圧倒的に長く過ごす職場だからこそ、嫌な気持ちでいるよりも、大事な場所である方が断然いいですよね。そんな場所であるのは、きっと周りに支えあうスタッフと、そしてあたたかなお客様あってこそ。
周り恵まれているように見えますが、そのサロンを育てているオーナーの存在が大きい、と思っています。サロンの理念に共鳴するスタッフが働き、お客様が集まる場所、そんな素敵なサロンに企業内キャリアコンサルティングをおこなえていることに感謝!
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