人の話しを聞いているとき、相手に良い印象を持ってもらおうと、褒めるような声かけをしていませんか?もちろん褒められることは嬉しいですが、実は万人受けはしていません。その褒め言葉を「うわべだけ」と感じたり、胡散臭いと感じる方もいます。
この違いは相手の性格の悪さではありません。人の話しを聴く傾聴の基本をおこなっていないことが原因です。今回の記事では、傾聴スキルの「認める」ことについて焦点をおいてまとめてみました。傾聴は、学校や職場、友達や家族など、より良い関係性を保つために必要なコミュニケーションスキルの一つです。傾聴を知ることで、相手がどんどん気持ち良く話してくれるようになるコツがわかります。
傾聴スキル「認める」
相手を認めるということは、評価をしたり、褒めたりすることではありません。例えば…
この会話、一見相手を認めているように見えますが、認めているのではなく褒めています。また、「凄い」と評価をしています。
人は誰しも褒められることは嬉しい!とは思います。でも褒められ方もタイプによって違うのです。初めての相手に上記のような褒められ方をされたら如何ですか?素直に嬉しい!と思う方もいれば、「大げさ過ぎるわ!やってる本人は大変なのにその気持ち知らないで!」と思う方もいます。
とくに初めての方とお話しされる場合は褒めたり、良い評価をされる言葉は使わない方が無難です。嬉しいと思う方、嫌悪感を抱く方、どのタイプかわかりませんからね。
「認める」という傾聴の仕方は、余計なことは言わず事実を返していくだけでいいのです。
聴いたことを返していく
言ったことを返す、最初はこれでいいんです。本当に?と思うかもしれませんが、これが良いのです。
言ったことしか返さなかったらバカにされてると思うんじゃないか、そう思ってしまう方もいるかと思います。ですが、言われたことを返すことで、相手は改めて自分の耳で聴いて自分自身に返ってくることで、内省をおこない、もっと自分から話してくれるようになります。
傾聴の本質を知ろう
傾聴という言葉を聞いて、どんなイメージを持っていますか?
- 耳を傾けて熱心に聴く
- 人の話を聞く
- 丁寧に相手の気持ちに寄り添う
そんなイメージでしょうか?「聞く」ではなく「聴く」という漢字を使っている理由…、それは耳だけでなく、目と心を使って相手の話しを「聴く」、英語で言うと「hear」でなく「listen」です。
相手が話ていることを耳で聞きながら、相手の目線、しぐさ、声のトーンや表情などを見ることにより気持ちを読み取り、その話しの裏側にある気持ちを心で捉える、それが傾聴をする第一歩です。
傾聴は慣れてくると、相手の考えや気持ちがよくわかるようになりますし、相手も気持ちよく話してくれるようになります。職場環境、家庭内、学校や友達…、様々な場面で、より良い関係性を保つために知っておいて損はない傾聴スキルの一つです。
ぜひ一度、試してみてくださいね。
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