転職する際に、職務経歴書、履歴書、自己PR、志望動機は、応募前の事前準備としておこないますが、あなたはどのように作成していますか?きっと過去を振り返り、自分自身の経歴を棚卸して…、という作業をしているのではないでしょうか?それはもちろん大事ですが、一度書き上げた職務経歴書、自己PRをそのまま使い回ししていませんか?
転職活動がうまくいかない要因は、その使い回しかもしれません。私史(私の歴史)を振り返ることを何度も繰り返していくことで、「この人に面接に来て欲しい」「この人に会ってみたい」そう思ってくれる職務経歴書・自己PRに変容していきます。
過去は変えられないが○○は変えられる

世の中にはビジョンマップ、キャリアビジョンなど、ご自身の未来予想図を描くことがあります。この未来予想図は、環境変容などによって変わることもありますので、随時修正・加筆していくことはごく自然にあります。
一方で、ご自身の過去のことにおいては、すでにある「結果」ですので、変えることはできません。だから、一度経歴を棚卸しするだけで十分と感じている方も多いのではないでしょうか?
過去は変えられません。
ただ、過去の出来事は変えられないけれど、捉え方・考え方は変えることができます。
何度も過去と向き合うことで見えてくること

過去の出来事や事実は、すでに起きた「結果」ですので、どんなにあがいても変わることはありません。でも、その当時に感じた思い、捉え方とは、違うモノの見方・捉え方・考え方をすることはできます。それは、あなたがその当時から現在まで様々な経験を繰り返し、新しい人に出会い、成長しているからです。
当時のことを思い出すと
「社内の人間関係が良くなくて辞めてしまった。いつも細かく指示してくる上司がいて、信頼されていない感覚が嫌でたまらなかった」
そのようなイライラした気持ち、信頼されていない歯がゆさなどが思い出されます。
当時を振り返った現在においては、その出来事の捉え方・考え方は変えることができます。
- 過去を振り返ることで、当時では気づかなかった思いに気づくこと
- 過去を振り返ることで、経験値を高めた現在だから見えてくる視点
などが見えてきます。
「信頼されていなかったのではなく、丁寧に正確に仕事を覚えるように目をかけてくれていたのではないだろうか」
「仕事の基本を徹底的に教えてくれていたのではないだろうか」
そのように出来事や事実は変わらないけれど、考え方・捉え方を変えていくことができます。
これらに気づくだけでも、面接時に離職理由を聞かれた際に、回答しやすい表現は見つかっていきますよね。
「人間関係のトラブルで離職しました」
ではなく
「当時は人間関係のトラブルで離職しましたが、今は仕事の基本を教えてくれた時期だったと認識しています。丁寧に正確に仕事を教わった経験は、新人を教えるときに自然とクセづいている気がしています」
など、現在のあなたに当てはめて言えることがあるかもしれませんね。
これらは、経験を棚卸しする1回の振り返りで見えてくることがあるかもしれません。だから1度の振り返りで終えてしまうことが多いのですが、何度も何度も振り返ることで、もっと深く気づくことがあります。
その振り返りは、相手を諭すことにつながるかもしれません。
その振り返りは、自分自身を許すことにつながるかもしれません。
その振り返りは、結果としてあなたが深く傷ついた過去、不安定だった気持ちを安定させ、気持ちが整っていく時間になるかもしれません。
だから、自分自身の過去と向き合い、その当時の気持ちに向き合うことはとても大切なことです。
表面上の綺麗なワードに感じる違和感

職務経歴書にしろ、自己PRにしろ、一度書き上げたものを見返してみてください。経歴を棚卸して可視化された内容を見る、読むことによって、「表面的に書いた言葉の違和感」を持つワードが見えてくるかもしれません。
例えば、私を例にしてお話すると、私は現在キャリアコンサルタントの仕事をしています。
「キャリアコンサルタントって何?」
「キャリアカウンセリングってどんなことをするの?」
このような疑問・問いをされる方は多くあり、以前の私はいつも
「キャリア支援をする」
「キャリアサポートをしている」
そんな「支援」や「サポート」という言葉を使っていました。
支援やサポートという言葉を使うと、何となく綺麗に見えるし、誰にでも伝わりやすいワードではないでしょうか?
でも私自身、何だか支援することも、サポートすることも
「してあげている感」
「上から目線」
を感じるワードにしか思えず、ずっと違和感を持っていました。
違和感を持っていたにも関わらず、他に合う言葉が見つからず多用していました。
独立して活動していると、自分からフィードバックをもらいにいかないと、何も見えてきません。だから経営者の方から個人の方まで、様々な人の声を頂くと、やっぱり「支援」や「サポート」は使わない方がいい、誰も求めていない、そんな言葉ばかりでした。
「何か変わる言葉はないか」
そのようなことを私一人で考えても一向に前進しないので、そのように立ち止まるときには、自分自身を振り返る時間、私史(私の歴史)を振り返る場所へ定期的に行くようにしています。それはとくに決まった場所ではありません。フィードバックを多くもらえそうな場所だったり、多様な人の考えを聴ける場所だったり…。私は感覚派なので、その場の雰囲気や多様な考えを聴く中で、感じ取ることも多くあるからです。
そのように何度も何度も私史(私の歴史)を振り返ることで、やっとたどり着いた自己紹介文があります。
「働く気持ちの体力を回復し、働く気持ちのリズムを整えていく時間を提供すること」
「支援する」「サポートする」ワードは一切使わず、でも何となく私らしさが見えてくる文面に見えませんか?してあげている感も上から目線も感じないはずです。
この文章にたどり着いた理由は3つあると思っています。
✔実務経験値を育み、成長できたこと
✔様々な方々からのフィードバックをもらったこと
一度で完璧に仕上がることなんてありません。もちろん、その時に仕上げたものは、その時の最善・最適な仕上げになっていると思います。その最善・最適な仕上げは、何度も振り返り、見返し、加筆し、周りからフィードバックをもらうことで、より良く仕上げていくことができます。
立ち止まったら私史(私の歴史)を振り返る時間をつくろう

あなたがもし現在、転職・就職活動中で、書類審査が通らない、一次面接が通らない、という状況が続いているのであれば、それは私史(私の歴史)を振り返る時間が不足しているからかもしれません。一度仕上げた職務経歴書等を見直してみながら、修正・加筆をしてみてください。
もし、フィードバックを必要としているのであれば、キャリアカウンセリングを受けてみるといいですよ。
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