世の中にはファイナンシャルプランナーによる人生設計プランや、キャリアコンサルタントによるキャリアデザインを考える機会があります。確かに先を見越した目標・計画を創ることは大事なことです。でも転職や人事異動など何かしらの転機に直面したとき、ずっと先の未来のことよりも、まずは今、目の前にあることに無心で打ち込むことも必要な時期があります。それがキャリアデザインという自ら創り上げていくこととは反対にある、環境に流され漂流することで得られるキャリア、「キャリアドリフト」というキャリア理論です。
周りから影響され、偶然出会うキャリアの築き方

あなたは、新しいことを始めるとき、新しい場所に行くとき、いつも自分で考え決定していましたか?それとも友達や家族から勧められてついていくことが多いですか?最初は気が進まないことでも、半ば強引に友達に誘われるがままついていったコンサートにハマってしまい、そのアーティストのファンになってしまった、という経験も、あなたのキャリアを築いている一つの経験です。
予測していない、意図せず偶然に起こったことでも、あなたのキャリアに活きてきます。
キャリアドリフトとは、そんな環境に流され周囲から影響を受けること、決して自発的ではないけれど、漂流することで得られるキャリアのことを言います。
こだわりをはずして流されてみよう

「流されるまま」という行為が、他人任せで一見頼りなく思えてしまいがちです。でも、あえて周りに流されることで、見えてくるもの、気づかなかったこと、それまでの環境の中では経験できなかった大きなことが得られるようになります。
大きな海原で舟をこいでいているようなものですね。目的や目標がはっきり見えなくても必死でこぎ続けていたら、島を見つけることができた、そのようなことがキャリアドリフトです。錨をおろして、目的が見えるまで動かないのではなく、波の流れに乗りながら、オールをこぎながら見つけていきます。波の流れに乗らなければ、決してたどり着くことができなかった島かもしれません。
自分自身のこだわり・軸という錨をおろすことも大切ですが、キャリアの節目や転機が訪れたとき、その環境に順応する柔軟性を持つこともキャリアの築き方の一つです。
平成から令和へ移りゆく時代

つい先日発表された新元号「令和」により、世の中は期待感・ワクワク感で溢れていますね。
そんなプラスのパワーに漂流される時間を持つ
そんな環境にドリフトされて、私もワクワクすることを始めてみる
そんな自分に期待・ワクワクしてみることがあってもいいかもしれません。
あなたはいつも自分の軸を大事にし過ぎて、その思い描いているキャリア形成通りにいかないことにイライラすることはありませんか?思い描くキヤリア・人生に進むことも大事ですが、たまにはあえて環境に流されてみることで、見えてくる価値に気づくことがあるかもしれません。
良い環境かどうかは振り返ってわかること

良い環境は良い後押しになります。
良い環境か悪い環境かわからない場合は、まず目の前のことに必死に取り組んでみることです。決して根性論や忍耐心を持て、と言っているのではありません。
でもがむしゃらに黙々と目の前のことに必死に取り組んでいくことで、成長できた実感や、これからも携わっていくことで成長できるという予感や期待が持てれば、それはあなたにとってより良い環境だと言えるようになるかもしれません。
がむしゃらにやっている当時、キャリアドリフト中ではわかりずらいかもしれません。でも振り返って考えてみたときに、成長できた、これからも成長できる、という気持ちが見えてきます。
もしあなたが現在、目の前のことに必死に取り組んでも成長できていない、と感じるのであれば、客観的な視点で相談にのってくれる相手を見つけ、一度相談してみてください。そうすることで、自分自身では気づけなかった成長に気づくことができるかもしれません。
キャリアデザインだけでなく、キャリアドリフトも、より良いキヤリア・人生を過ごすために必要な時間です。
ぜひ、あなたにとってキャリアドリフトとは、どのようなことか考えてみてくださいね!
★仕事の悩みをお持ちの方は、一度キャリアカウンセリングを受けてみませんか?
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