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正義の反対、主張の裏側

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正義主張

つい先日、自分自身を見つめ直す棚卸しシート「キャリアシート」をつくりました。キャリア相談者に対しておこなうことがあっても、私自身のキャリアシートをつくることは、資格勉強をした時以来で久しぶりでした。

キャリアシートは、幼い頃の私、仕事をしだしてからの変化、現在に至るまで様々なことを思い出させてくれます。その中で、会社員時代に自分の中にある正義・自分の主張について、自分自身という考えの枠に固執していた時期があったなぁと振り返る出来事がありました。そしてある記事を見聞きして変化できたきっかけも、キャリアシートを作成することで、忘れていたことを思い出させてくれました。

 

モノゴトの反対にあるもの

握手

会社員時代に主張が激しくなっていた頃、あるサイトで連載していた記事を見てハッとさせられました。それはようやく仕事で自分用のノートパソコンを使うようになった時期で、まだインターネット検索もままならない私が、唯一欠かさず見ていたビジネスサイトがありました。

 

当初の頃からすでにブロガーとして活躍されていたちきりんさん。この記事はビジネスサイトを通して見たか、興味を持って検索してたどり着いた記事かは定かではないのですが、とても印象に残っています。

得るモノ、失うモノ – Chikirinの日記

 

2010年の記事なので、ちょうど会社員全盛期時代。主張をしだしていた頃です。ガツンと頭を打たれた記事でしたね。今思い返しても私の中で主張し始めた頃と重なっていたので…。借金している自分に気づきましたが、それでもまだなお、今までどれだけ譲り、助け、許してきた方が大きかったか!と思う自分もいましたね。

でも何度か繰り返しているうちに、相手の意見や主張も、相手の立場からでてきたその人ならではの正義や主張だということに気がついたんですよね。そうすることで、考えを押し通す主張することもなくなり、随分気持ちもスッキリしました。

 

悪者は自分の中で創り上げた偶像

悪

もう一つ、つい最近ある交流会で士業の先生が教えてくれたこと。いつの時期か忘れたけれど、この名言の最初の部分は聞いたことがあったな、と思いだした名言です。

名言発言者の悪のマッドサイエンティスト「黒野鉄斎」

ヒーローに勝利後、正義とは何かと悩む主人公(7)を、「悪の反対は善、善の反対は悪じゃ。正義の反対は、別の“正義”あるいは“慈悲・寛容”なんじゃよ」から始まる名台詞で勇気付ける。出典 黒野鉄斎(くろのてっさい) - パワポケ考察 Wiki*

 

きっと自分の中にある正義とは、それまで育ってきた環境・得られた価値観の中で、「自分の中にある正義という枠」をつくっていて、それは相手も同じ。

でも自分と相手では、育ってきた環境も、教育も、得られた価値観も違うので、それぞれにそれぞれの正論・正義・主張がでてくるんですよね。

 

そして、それを別の正義と捉えたり、受け入れたり、許す。これは、会社員時代に読んだちきりんさんの記事にもつながるなぁ、と自分自身の過去を棚卸するキャリアシートを作成しながら思い出しました。

 

ビジネスで隠れる本質、新しい自分

握手

私、元々そんなに主張するタイプじゃないんですよね。どちらかと言えば、誰かについていきたい依存派です。メチャクチャ嫌なことなら断りますが、多少の気が向かない頼まれごとでも断れない方なんです。

でも仕事をしだすと、変わりますね。本当に私って環境に左右されやすいタイプなんだと思うくらい、男社会の波にのまれ、男性並みに働くことが普通なくらい、同化してしまっている自分がいました。同年代に負けたら悔しいし、女だからと言ってナメられることも避けたかったですね。また、それ以上に自分の伝えたいことが上からのパワーで押しつぶされることに滅入ってしまっていたときがイヤでたまりませんでした。

 

そんなときに身につけたことが、自分の中にある正義を貫き主張する、ということでした。幾度となく失敗を繰り返し、そのうち周りが口を挟むことができないほどに論理的にスキがなく話せるまでになったのですが、今思えばそれは主張を超えた負のパワーのようなものだった気がします。

その時の私は、主張を通すことで頭がいっぱいで、周りを客観的に見る余裕なんてありませんでした。

本来の自分の性格タイプとは異なるものではありながら、そうしないといけない自分にとりつかれていたようでした。今振り返ってもちょっと度を超えていましたね。

 

現在の私は、そんなことはありませんが…。でも元々聞く側専門なので、急に論理的に話しだすことにちょっと驚かれることはたまにありますね。

 

わかってくれない、理解できないことの向こう側

ビジネス

会社時代を経て現在、様々な職位・職階の方の意見・主張・悩みをキャリアコンサルティングをしています。入社後のギャップ、働く欲求の変化、意見・考えの捉え違いなど、たくさんの不満や不安を多く抱えています。

その中にはまるで、会社員の私の頃と同じような悩みを抱える方もいます。

 

「わかってくれない」

「理解できない」

 

それは自分の中にある正義・主張・価値観の違いから起こるものなんですよね。

相手の立場になってモノゴトを客観的に捉えてみることで、考えを譲ったり、許したりすることが、関係を構築する上で何より大切なことなのかもしれません。

 

忘れていた大事なことを思い出してみよう

コーヒー

あなたはキャリアシートを作成したことがありますか?

キャリアシートとは、年代別に、影響を受けた人や出来事、本、成功や失敗、何を得られてどんな価値観を築くことができたのか、を幼少期から現在までを時系列にしていきます。そうすることで、どんな影響を受けやすいのか、自分のこだわりや、転機のきっかけのクセなどが見えてきます。

作成したことがない方は、下記をクリックしてダウンロードして使ってみてください。

キャリアシートのダウンロードはコチラ

影響されたこと、好きだったことなどを振り返ってみると、大事な忘れていたことを思い出してくれるきっかけなりますよ。

 










キャリアコンサルタント_岡本陽子

投稿者: SOARist|株式会社fanfare キャリアコンサルタント岡本陽子

納得感ある仕事人生(キャリア)を築くための「働く気持ちの体力を回復し、働く気持ちのリズムを整えていく時間」を提供するキャリアコンサルタント|オンライン相談付きキャリア手帳考案者

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