あなたの企業で、急に離職相談をされたことはありませんか?とくに何のトラブルも、職場関係でモメたわけでもない。手をかけて育てたスタッフだからこそ、今後も活躍を期待していた分、ショックも大きいですよね。ストレスを抱えているという雰囲気を見せることはなく、いつも笑顔で、仕事も完璧にこなす。そんなスタッフが離職を決定するまでの心の変化はなぜ起こってしまうのか?心の変化に気づくために、上司が気をつけておきたいポイントをまとめています。
働く優先順位

人が働く上で、ゆずれないこだわり、働く優先順位があります。
それは、自己成長のために「やりがいを感じること」を第一優先にしている人もいれば、幼い子どもを抱えているママさんなら、育児との両立を踏まえて「時間に融通が利くこと」を第一優先にする人もいます。
- 給与
- 休日
- 家から近いところ
- 社会貢献
- 福利厚生面の充実
- 短時間勤務
- やりがいを感じる仕事がいい
- 頑張りを正当に評価されたい
- 人の役に立つ仕事がいい
- 個人の裁量で動ける仕事がいい
- チームでおこなう仕事がいい
- 縁の下の力持ちとして支える仕事がいい
- 急な欠勤でも支え合える職場環境がいい
- 人を取りまとめる役目をしたい…
など、働く上で様々な希望する項目があります。もちろん、給与も休日や時短の融通さも利く100点満点の企業があればいいかもしれませんが、まずありませんよね。
だから人は優先順位をつけていきます。働く上でゆずれない第一優先事項をあきらめることはしません。第2位、第3位の優先順位がマッチする企業が見つかれば、本人にとって働きやすい企業ということになります。
人の欲求は変化する

例えば、幼い子どもを抱え、育児との両立を踏まえて「時間に融通が利くこと」を第一優先にしたAさん。入社して数年は、働く優先順位が変わることはありませんでした。でもある時から、働く優先順位が変わっていきます。
それは、「子どもの成長」です。
大人になってからの3年の変化と、子どもの3年の変化は大きく違います。
大人の3年の変化は、変わる人もいれば変わらない人もいます。それは貪欲に様々なことに挑戦して成長した経験を持つ人と、現在の状況に安定を感じて卒なく変わらない3年を過ごした人の差です。大人の3年の変化は、本人の意識の差によって全く異なる結果になります。
ただ、子どもの3年の差は、
幼稚園から小学生へ
小学生から中学生へ
中学生から高校生へ
高校生から大学生へ
目まぐるしく環境の変化と、気持ちの変化、成長を感じる3年です。
その成長に、子どもが抱いた興味関心ごとの経験を多くしてもらいたい、させてあげたいと思うのが親心でもあります。子どもが成長した分、手をかける時間は減り、必要となることはお金の問題になってきます。
そうすると、今まで働く優先順位が、時間の融通が利ける「短時間勤務」から、給与や仕事の安定、パートでなく正社員…と順位の入れ替わりが始まります。
スタッフの気持ちの変化に気づいたときの対処法

働く優先順位が変わることは、ごく普通なことです。また、このキーワードが上位でなければいけない、ということもありません。それは、本人自身が健やかで豊かなキャリアを築くために考えた、「現在の働く優先順位」であるからです。
また、それを周りが否定する権利はありませんよね。
仮に、あなたの企業が「変化に対応し続ける前向きな力」を経営理念やバリューをして掲げていたとします。このAさんも、入社してからの数年は「変化に対応し続ける前向きな力」がある姿勢を持っていたと思います。
でも現在は、「安定を好む」意識に変わっています。その理由は、子どもの成長と、子どもの成長を応援することが、Aさんにとって必要なキャリアだと考えているからです。
企業は「変化に対応」を求め、Aさんは「安定を好む」
これでは、企業とAさんの意識はマッチしていませんよね。
これは、企業のせいではなく、Aさんの働く優先順位の変化、欲求の変化です。だから何か企業側に問題があった、ということではありません。もちろん、Aさんの気持ちの変化を無理矢理に元に戻そうとしてもムダな行為です。むしろ、今まで持たなかった企業に対しての不信感や嫌悪感を抱くこともあり逆効果です。
スタッフの気持ちの変化に気づいたときにしなければいけないことは、変化をし始めたきっかけなどを質問しながら、スタッフの想いを聴く姿勢を持つことです。Aさんも上司に相談するまでに、Aさん自身の中で葛藤や思い悩んだ長い時間を抱えています。その時間を経て相談しに来ているので、その気持ちを知る時間も、上司にとって必要です。
その気持ちの変化の理由を知ることで、企業としてできることは何かを探っていけばいいのです。もちろん企業側が、正社員をして迎え入れたり、安定を見い出せるようであれば、Aさんも離職をする必要性もなくなるかもしれません。
思い込みのブロックを消すことも必要

ほとんどのスタッフが契約社員で採用されているから、正社員にはなれない…、そんな思い込みをしたまま、離職を選ぶケースもあります。働く優先順位の中で、勤務条件は企業と相談しなければ変えることは難しいし、自分だけ特例なんてありえない!とほとんどの方が考えてしまうからです。
でも、良い人材なら残って欲しいですよね。しかもAさんの場合は、時短勤務から正社員で給与面など安定したい!という姿勢は、人材不足で困っている経営者であれば、ありがたい話です。
離職の理由は、一人ひとり異なりますが、間違った思い込みのまま離職されては、企業にとって大きな損失となります。だから思い込みをしていないかを知るために、相手の気持ちを聴く姿勢と聴く時間をきちんと持つことで、解消されていきます。
ぜひ、やってみてくださいね。
★もし、聴く時間をきちんと持つことができない、スタッフの気持ちを否定していまいそうだ、という方は、聴き方・伝え方の専門家であるキャリアコンサルタントに相談してみませんか?無料相談をおこなっています。
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