起点とは、ものごとの始まり、出発点という意味です。一日の生活の起点と言えば、毎日のルーティンごとを指します。毎日のジョギング、本読み、ブログを書く…、など人それぞれに決まったルーティンをこなすことは、生活の起点と言えます。朝起きたら顔を洗うことを無意識にするように、やることが当たり前で、やらなければ違和感を感じてしまいます。
自分らしさの起点は何かを考える時、その起点は本人の素質や本質、ゆずれないこだわり、ブレない軸と言い換えることもできますが、自分らしさの起点を見失っている方も多くいます。いつから自分らしさの起点が芽生え始め、なぜ見失ってしまうのか、自分らしさの起点がわかることで、どのようなことが起きるのか、を私の経験談を踏まえてまとめてみました。
自分が主体の起点づくりは、ストレスを感じない
私自身の起点と言えば、「消化不良をしない動き方・考え方」を自分の起点としています。因果応報という言葉があるように、良いコトをすれば良いコトが返ってくるし、悪いコトをすれば悪いコトが跳ね返ってくる、と信じています。だから、自分が納得しない、消化不良の動き方・考え方をすれば、やっぱり中途半端な結果しか見えてこないと考えているから、「消化不良をしない」ことにはこだわっています。
傍からみれば、「そんなことしなくてもいいのに」って思われるような動き方をよくします。ロボットやAIでないのだから、同一労働同一賃金なんてあり得ない!と考え、個人で活動し始めたのですが、たまにそのような依頼が入ってきます。仕事の依頼は基本引き受けるので、同一労働同一賃金になるのですが、やっぱりやり方や考え方には個人の差はあります。どちらが正しいとか優秀だとかではなく、仕事の向き合い方は異なります。
私は昔の職業柄なのか、仕事中にヒマになることを極端に嫌います。だから色々とやるのですが、周りからするとやらなくていいことまでやっていたりすることもあるようで…。
でも、私の起点は「消化不良しない動き方・考え方」なので、そんな周りの目は全く気になりません。むしろ周りに合わせてゆっくりしていると、自分に違和感を感じ、その違和感が自分にストレスを与えてしまいます。自分で自分にストレスを与えるなんて、本末転倒なことなので、私は自分の起点に従って行動するだけです。
消化不良をしないことを起点にしたとき
昔は、負けず嫌いだったり、粘り強さを自分の強みだと思っていましたし、営業をしていた頃はクライアントからいい意味でしつこい、とも言われていました。それくらい必死な毎日を過ごしていましたし、頑張っていたと思います。でもあるとき、ふいに疲れて急にパッタリ何もしなくなったときがあって…、今思い返すと片意地張って気持ちを無理に高めていたのだと思います。
自分の強みだと思っていたことが、結構自分自身を苦しめていたんだなぁと感じています。営業していた頃は、周りは男社会の中で、自分の意見を押し通したり、納得させていくには、スキも見せれないし、話すなら勝ち戦しかしない!というスタイルでした。このスタイルは自分自身の本質からくるものではなく、ビジネス社会の中でビジネスという服を着た魅せ方をしていたので、自分の限界値が超えてしまったのだと思います。
確かに負けず嫌いな面は幼いころから持っていた特徴の一つですが、ビジネスの服を着た私の強みは、強みでもなんでもなく、ただ周りと比較してあるもので自分視点ではないものでした。
自分らしさの起点 ー自分というものごとの始まり・出発点である素質・本質ー 、自分自身を主体として考えた起点で出てきた答えは「消化不良をしないこと」でした。自分の納得いく日々を送る、振り返ってあの時あれをしておけばよかったなどと思わない、やりきる日々を送ると決めたのは、ここ数年のことです。
昔は良かったと過去の栄光を語って現実をグチるお酒の席なんて絶対にイヤですし、そうなりたくないと思い、自分らしさの起点を見つめ直しました。消化不良のままで後悔が残ると、ずっとネチネチと心にモヤがかかったままです。そんな状態では、良いパフォーマンスはできませんよね。
自分を起点とすると周りに影響をもたらす
起点が自分ごとになったおかげで、周りとの比較や差を感じることもなくなりました。周りがどうこうではなく、自分自身の中にある起点で動いているので、ブレない軸となり、変なストレスや気負いを感じることもありません。自分のやりたいようにできているので、満足度は格段に上がります。
いつしか自分の起点としておこなっていたことが、知らない間に自分を起点として周りが同じ意識に向くこともあるから不思議です。やっぱり因果応報ってあるんだな、と実感します。
「あなたの起点は何ですか?」
今持っている自分の強みは、ビジネスの服を着た強みで、自分らしさの起点と違っているかもしれません。自分の起点は何か、一度考えてみてはいかがですか?
考えても見つからない、わからないという方は一度キャリアカウンセリングを受けてみませんか?気づかなかった答えにきっとたどり着きますよ。
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