企業内キャリアコンサルタントに面談を依頼する企業はどのような企業が多いの?様々な質問がある中で、私が独立してから現在までの、実際の面談後の意識調査をまとめてみました。(2018年5月現在)よく面談を依頼すると、離職されるのではないか?と疑問視される経営者やマネージャーの方は、一度、この記事にある従業員意識調査を参考にしてみてください。
キャリアコンサルティング面談実施後の意識調査
全体の57%の従業員が、キャリアコンサルタントの立場から、第3者の視点で会社に伝えて欲しい相談内容がありました。これは主に、下記のような理由が挙げられます。
- 言いたいけれどなかなか言える機会がない
- 話しをしてもいつも上手く伝わらない
- 言ってもムダな気がして避けてきたことがある
普段からずっと心の中に抱えているモヤモヤしたことを、話せる機会はなかなかありません。
もちろん上司に伝えて欲しいという要望もあり、また話すことで、改めて自分自身の中で客観的に整理がつき、思い込み過ぎてきたことに気づくこともあります。まだまだ自分の力が足りなかったと再認識される方もいらっしゃいます。
キャリアコンサルティング面談のように、普段のわだかまりを吐き出す機会は必要なのかもしれませんね。その機会は、心の中で絡んでいた糸をほぐしていき、バラバラになっていた物事を整理していく時間になります。
気持ちを吐き出す時間、感情の整理をする機会は、転機が訪れる時だけではなく、普段から必要なことなのかもしれませんね。
キャリアコンサルティング面談を実施した企業とは?
業種・職種・年齢・性別にわけて見ていきます。まずは業種から。
とくに決まった業界はなく、本当に幅広い業界の企業にご利用頂いております。主に中小企業を対象としていますので、人材不足、採用の困難な時代だからこそ、従業員一人ひとりを大切にしていきたい企業のあらわれですね。
職種も業界同様幅広いです。従業員のキャリアを考えたときには、どの職種を重きに考えるのではなく、やはり一人ひとりのキャリア形成が企業の将来を担うと考えているのだと思います。
次は年齢のデータです。
40代がおよそ半数という結果に!40代の方は、今まで必死に頑張ってきた上の世代を見て、40代になったらある程度落ち着いて仕事ができると考えてきた世代です。だから20代、30代の頃は必至にやってきて、安定したい、変化したくないという気持ちが強いかもしれません。
新卒から20年働いて、残り20年の折り返しだと思ったのも束の間で、現在では年金問題、定年の延長、人生100年時代と言われるようになり、残り20年どころか30年、まだ折り返し地点でもないことを受け入れられない方もいることが現状です。
今まで描いてきた人生設計をもう一度練り直し、ネジを締めなければいけません。その戸惑いや喪失感を感じる40代だからこそ、キャリア形成支援が必要であり、面談の機会も多い結果になったのだと思います。
そして最後に性別はこちら。
現在、就業している割合からすると、一般的な割合ですね。
最後に
いかがでしたでしょうか?この意識調査は私が2016年10月から独立して現在までの、わかる範囲での集計をした独自結果です。(375名)
面談を終えた方からのコメントには
という方も。
面談の中で、辞めたいという相談があったこともあります。でも結果としてその方は現在でも同じ職場で働いています。面談をすることで気持ちの整理がつき、自分にできることに気づいたのでしょうね。
375名のデータをもとに結果を出していますが、現在のところわかる範囲で離職者は28名です。離職される理由は、
- 家族の事情で離職せざるを得なかった
- 気持ちの整理をして、それでも辞めたい気持ちが強かったから
という意見がありました。これが正解!という答えがないからこそ、最終的な判断は従業員自身なのです。
私がおこなう企業内キャリアコンサルティングは、従業員個人のキャリア形成支援をすることが、企業が成長するために必要な要素だと考えて、面談をおこなっています。
キャリアコンサルティングにご興味がある方は是非一度、お気軽にお問い合わせくださいね。