何かが終わり何かが始まる間の中間地点を「ニュートラル」と言います。季節の変わり目、夜明け前の朝焼け、夜にふける前の夕方などが、ニュートラルな時間です。人生で言うと、一つのキャリアが終わり、新しい何かが始まるまでの空白期間を指します。様々な人生の過渡期、転機において最も重要とされているニュートラルな期間をどのように過ごし、自分自身を見つめ直すことで、新しい何かを始めていくための準備をすることができていくのか。
有名なキャリア理論を用いて、豊かで健やかなキャリア形成するために心がけておきたいことについてまとめてみました。
トランジションの3段階プロセス

米国の心理学者ブリッジスは、年齢に関わらずトランジション(過渡期や転機)は起こるというスタンスに立ち、その発生プロセスには、「何かが終わる時」「ニュートラル・ゾーン」「何かが始まる時」の3段階のプロセスで分ける考え方を提唱しました。
進学、就職、転職、結婚、死別…、自分の人生における転換期や過渡期は誰もが直面するものです。その変化である人生のターニングポイントを乗り越えていくことは、キャリアを考える上で大切なことであり、誰もが皆成長する上で乗り越えていく必要があるものとされています。
何かが終わるとき

トランジション(過渡期や転機)は、これまで慣れ親しんできた活動・人間関係・環境…そんな何かが終わる、または上手くいかなくなることから始まります。今までのアイデンティティ・方向感覚を見失ってしまい、空虚感を感じ、自分が今までしてきた実績や存在価値がわからなくなる時期です。そんな困難に直面しながら、ゆっくりでもしっかり終わらせることが大切であると言われています。
私で言えば、広告業界を離れた頃。急な離れ方でもあったため空虚感は半端なかったと今振り返っても感じています。ずーっと広告の仕事をしてきたので、とくに資格を持っているわけでもなくただ広告の経験値とそれにかかわる処理能力が育まれていただけでした。それが無くなると今までしてきたことが無に思えてくる、他で活かせることができるのか悶々とした日。まさしく「何かが終わるとき」。
ニュートラル・ゾーン

過去・現在の自分と未来の新しい自分との狭間で、孤独感・空虚感をさ迷いながら内的な方向性づけをしていく、トランジション(過渡期、転機)において最も重要な時期「ニュートラル・ゾーン」。これを乗り越えるためにはあらためて自分と向き合うことが大切だと言われています。
- 一人の時間を大切に過ごす
- 静かな場所でゆっくり過ごす
- 言語化して日々の出来事を記録化する
- 休息することを心がける
などを意識的におこなうことで今一度自分自身を見つめなおし、今後の方向性づけをしていくことができるようになります。
私のニュートラル・ゾーンは広告業界から離れて、キャリアコンサルタントとして独立するまでの間と思っていましたが、独立して半年くらいまでは、ニュートラル・ゾーンの中だったと気づきました。独立した当初は、結構休息したり一人の時間を大切にしたり、SNSで言語化したり…、今まで忙しすぎてやれなかったことが落ち着いてできる毎日。仕事をすると同等に、自分の時間を楽しめていた気がします。
何かが始まるとき

オススメの関連記事
■一つの音楽で元気になる、勇気づけられる
■不安なことは、一度全部吐き出してみよう
仕事を辞めようか悩んでいる方がキャリアカウンセリングで仕事に向き合う気持ちを取り戻したきっかけ
■モヤモヤしていることをスッキリさせるために必要なこととは
脱モヤモヤ!気づくことは行動の原動力|キャリアコンサルタントのつぶやきごとVOL.13
■未練たらしな言葉ではなく前向きにポジティブに使うために必要なこと
