残業時間の短縮など働き改革が言われている中、慢性的な人材不足問題を抱える中小企業では、今いるスタッフの生産性UPが課題の一つです。業務効率化、時間短縮など時間という数字で見ると、確かに必要なことかもしれません。
でも人間には数字などでは測れない感情があります。その感情を無視して生産性を高めようとすると、逆効果になることだってあるのです。時間や数字でははかれない、もう一つの生産性を高める方法に目を向けることで、時間効率も便乗して生産性を高めていくことができるようになります。
生産性を高める方法は2種類ある

一時期、喫煙者と禁煙者の間でタバコ休憩についての不平・不満が話題になっていましたね。今でこそタバコは健康上の問題が広まり、禁煙する企業は増えています。でも当時はタバコ休憩しない禁煙者には、その分給与UPや、おやつ休憩、まとめて有給休暇にしてほしいなど、様々な話題があがっていました。休憩している分生産性が悪いなどと言われたりすることも。
以前のデータで、横浜市では市の賃金ロスを試算したら「約4000人の市職員が稼働時間を含めて1日35分喫煙した場合、年間19日の休み、約15億4000万円の賃金ロスになる」と公表されていました。(参照記事)
確かに、数字で見ると大きな損失ですが、ここには人間の感情などは含まれていませんよね。
生産性を高めるには時間効率を上げるだけではなく、主にこの2つの種類があります。
- 数字で見る生産性
- 感情で測る生産性
数字で見れる生産性はゆくゆくAIが対応できるようになっていきます。実際、RPAと言われるロボットによる業務自動化で、ホワイトカラーなどの事務系の仕事は近い将来、人間がする仕事ではなくなっていきますよね。
一方で人が関わる業務はロボットではないので、24時間フル稼働できません。そして感情、気持ちが一人ひとりに違いがあります。人の感情もモチベーションもストレスも、全て一定ではありません。
「今日気持ちよく起きれて頑張るぞ!と気分が上がっていても、通勤電車の遅延にイライラしたり…。」
毎日小さなことから大きいことまで、モチベーションの上がり下がり、ストレスを感じては消えていきます。そんな自分の感情、周りの感情の変化や違いを理解していくことで、生産性を高めていく職場をつくりあげていくことができるようになります。
感情の生産性を高めるにはストレスを逃がす時間が必要

私もタバコを吸わないので、会社員時代は不満を持っていました。朝礼終わるとすぐにタバコを吸いに行く、一人で行けばいいのに、同僚や部下を誘ってタバコを吸いに行くんですよ。禁煙者側からするとサボっているようにしか見えないですよね。そして戻ってくるときには楽しそうな顔して笑いながら戻ってくる、そんな姿にイライラすることもしょっちゅうでした。
禁煙者はずっと机に向かって仕事をしているのに、笑いながら戻ってくる姿に不満を持ち、さらにタバコの臭いも持ち帰ってくることにイラっとしてストレスが溜まる。どう考えても仕事量、仕事時間は禁煙者の方が多い!と以前の職場の内勤の間では、ちょっとした言い争いになっていました。
という声も自然とでてきますよね。
そんな声もでてきます。
この声全て、仕事が行き詰っている、アイデアが浮かばない、場所を変えて気分を変えたいという、スタッフ一人ひとり、その日の仕事で出てきたストレスを解放する場を求めている声なのです。
ストレスを解放すればモチベーションは上がっていく

ストレスは誰でも抱えます。毎日小さなストレスから大きく重いものまで様々あります。そのストレスを解放させる場が一人ひとり違いがあるだけです。
タバコを吸いに行くことで、周りの意見を気軽に聞ける場を持ったり
みんなでおしゃべりし合い、グチを言い合うことで毒だしできたり
コーヒーを飲むことで、ゆっくり一人の時間を過ごすことが安定できたり
ストレスを解放させる場があるから、仕事に戻るときはリセットできて、また頑張ろうと動き出すものです。ストレスを解放させる場を失ったとき、人はストレスをため込んでいきます。
ストレスをため込んでいくと、より生産性は低くなります。ため込みすぎると精神的不安定に陥ることも。ストレス解放の場であったグチを言い合う場も、一人でいる時間も、ムダな休憩で生産性が下がると禁止にすることで、生産性を高めるためにしたことが生産性を下げてしまう、こんな逆効果になりうる場合もあるのです。
日々、どこからともなく出没してくるストレスを解放する、逃がす場がなくなると、ストレス過多になり、やる気がなくなる、モチベーションが低下し生産性が悪くなります。人間の集中時間も1日8時間フル回転するわけではないからこそ、集中する時間と休憩する、ストレスを解放し逃がす時間が必要なのです。
従業員のストレスケアもマネジメント力につながる

ストレスを解放する仕方は、個人により異なりますが、パターン化されています。
そのパターンを知り、ストレスを解放させる、逃がす時間や場の提供をすることも、マネジメントする側としては必要なことです。それは、ストレスが軽減するということは、モチベーションが上がる、やる気になる、生産性が上がることを意味するからです。
モチベーションを高める、生産性を高める、やる気スイッチを引き出すというプラスの面を見ることはもちろん大事ですが、ストレスを逃がすという負と負のかけ合わせは、結果としてプラスの力として強力な変化を生み出していきます。
また、ストレスを解放する場を持つことを考えながら周りを見てみると、今までイライラを感じていたあの人のあの行動は、ストレスを解放している時間なのかもしれない、リラックスして仕事のスイッチを入れ直している時間なのかと気づくことで、あなた自身イライラしていたストレスから解放されるかもしれませんね。
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