自分に合った仕事がしたい!と適正・適職を問う時期は誰にでもあります。一方で適正を得意なこと、好きなことと思っている方も多いかもしれません。実際は好きではなくても適正に仕事に取り組んでいる方は多くいます。適正の意味を理解しながら、現在のあなたの仕事の適性について考えてみましょう。
ふいに頭によぎる「私に適正はあるか?」
私たちは、常に自分自身と対話しています。「自分には適正がない」と自信をなくしてしまうときも、「今度こそは!」と奮起しても少しの困難が起きたら不安になってしまうときも、自分自身の気持ちに向き合い自分と会話し、行動をする、しない選択をしています。
社会人になり、仕事が人生の時間を多く占めるようになると、「適正」や「適職」という言葉に一喜一憂する時期が少なからず訪れます。
仕事でミスをしたら、「あなたには適正がない」と言われたり
今の仕事は好きでやっている仕事ではない、「だから私は適職についていない」と思ったり
あなたは思い当たることはありませんか?
適正な仕事とは?
適正とはどのような意味を表しているかというと、
これになぞらえて「適正な仕事」と言えば、「今いる環境下の中でより良いパフォーマンスを発揮していること」ではないでしょうか?
それはつまり、
「自分に合っている、もしくは合っていない」ではなく
「今の仕事が好きだ、もしくは苦手だ」でもなく
「向いている、もしくは向いていない」でもありません。
環境や業務に応じて、その時々により良いパフォーマンスができているのであれば、それは適正に仕事をしていると言えます。
好きな仕事ではないけれど、淡々と無理なくこなせたり
苦手意識やストレスを持たずに、自然とやりくりできたり
経験値を重ねることで、スピードと正確性が上がってできるようになったり
それら全て、「適正な仕事をしている」と言えるのではないでしょうか?
その仕事力は、今までの経験を重ねた結果でもあり、またあなたなりの仕事の工夫が活きた結果かもしれません。それはあなた自身の魅力であり特性そのものです。
仕事ができない≠適正がない
もし、あなたが現在の仕事に対して、より良いパフォーマンスを発揮できていないと感じることがあれば、その要因となっているものは何か?をじっくり問いをしてみると良いです。
コミュニケーションエラーが要因で、仕事のパフォーマンスが発揮できていない
このようなことはよくあります。コミュニケーションエラーの積み重ねで、いつも周りの目線を気にしながら気を張り詰めた状態で仕事に取り組むことは、良いパフォーマンスを発揮することはできません。それはたとえ無理なくできる業務であったとしても、不安や緊張の波に揺られ足元不安定な状態でやっているようなものです。その状態ではパフォーマンスが低下し、「今の仕事は適正がないのではないか?」と思ってしまいやすくなります。
コミュニケーションエラーが要因であれば、仕事の適性がないと自己否定するのではなく、コミュニケーションエラーを解決していくことが先です。あなたに仕事の適性がないとは限りません。コミュニケーションエラーが解決することで仕事の適性を取り戻し、より良いパフォーマンスを発揮できる未来が待っているかもしれません。
意識の向け方を変えてみる
コミュニケーションエラーが要因の場合、周りの目線や考えに意識が向いてしまい目の前の仕事に意識を向けられていないことがあります。コミュニケーションエラーを解決していくと同時に、ご自身の中でも現在の目の前にある仕事に向き合う必要があるかもしれません。
書類を作成する業務から、この書類の意味するものは?何のために必要なのか?そのような仕事の意味を持ちながら取り組むことで、仕事のパフォーマンスを取り戻すことができます。
あなたは現在の仕事の適性とは、どのようなことを意味していますか?
その意味を理解し対応していくことで、適正ある仕事ができるパフォーマンスを発揮することができますよ。