あなたは自己成長すること、キャリアアップすることを「現在の自分にないものを身につけること」だと思っていませんか?淡いトーンの服が似合う人が、急に原色の派手な服を着ても似合いませんよね。着こなすまでに時間もかかります。着こなせない自分に違和感を持ち、やっぱり淡いトーンの服を着ているときが自分らしいと思うかもしれません。服を着こなすのと同じようにあなた自身のキャリアも、無理なないものねだりは、あなた自身を苦しめるだけかもしれません。
過去を捨て、新しい経験を積むことは第2新卒者と同じ

毎日がマンネリしてきたとき、周りとの差を感じて自分だけ成長できていないと感じたとき、自分も成長したい!スキルアップしたい!と多くの方が思います。そして、その成長の種が、「現在の自分にはない新しいモノ」だと思いがちです。
でもそれって本当にあなたが成長できるための種でしょうか?
何でも新しいものばかり、自分自身の能力・経験値とはまるで違う、ないものねだりをしていませんか?それは今までの経験を捨て、新しい自分になると言えば聞こえはいいですが、30歳・40歳になっても第2新卒のような存在にみられてしまうだけかもしれません。
不安なときほど、現在の自分と真逆なことを求めてしまう罠

成長したい、スキルアップしたい!と考える時、このようなことを考えてしまいませんか?
✔何か資格を取得してみよう
✔営業は得意だけど、手に職をつけた方が長く仕事を続けられるかも
そう考えてしまう方って結構多くいらっしゃいます。現在の不安が、それまで積み重ねてきた経験も能力も自己否定してしまいがちになります。でもそれまで営業を得意としていて、人と接する仕事が向いていると思っている人が、モノと向き合う、扱う仕事をするって真逆の行為なんですよね
キャリア理論で有名なホランド理論があります。人間のパーソナリティは6タイプにわかれていて、また環境も同じく6タイプあり、パーソナリティが合う環境で働くことが自己概念の一致、つまり働く満足感を得られやすい、ということを意味しています。

営業は社会的領域(S)であり左側、対して手に職を!と考える行為は真逆の右側にある現実的(R)の領域です。
ないものねだりをするとき、人は現在の自分とは真逆なものを選びたがります。現状に不安だからこそ、完璧を目指したいがために、持っていない真逆を求めてしまうんですよね。でも何十年もかけて現在の能力・経験を身につけているのに、全く違うないものねだりをして、それが自信を持って魅せれるようになるまで、また多くの年数が必要になります。企業からすると第2新卒を採用するようなものです。
それってやっぱり難しいですよね。
それに結局は、真逆なことをしてることに不慣れさや違和感を持ち、やっぱり人と接する仕事がしたい!と思うと思います。
だから、そんな無理にないものねだりをして、自己成長をしようなんて考えなくてもいいんです。
それよりも、「今の自分」に焦点をあてて、その延長線上にある新しい方向を見つけてみると、今までとは違う幅が拡がります。それが成長の幅につながります。
自己成長はカタチに見えない価値ほど万能になる

例えば、私の自己体験で言うと、新卒から広告代理店業界に16年ほど携わっていました。営業をしていて、クライアントから感謝されることが何よりも嬉しかったんですよね。でも営業経験をどれだけ積んでも特に何か資格を持っているわけでもない。今更だけど、何か資格持たないといけないのかなぁ・・・と思っていた30代。
✔インテリアに興味あるからインテリアコーディネーターかな
✔中小企業診断士の方が長く続けられそう
など、ありもしないことを考えていました。まさしくないものねだりですよね。
でも一方で今さら、全く異業種の仕事なんて無理だろうな、そう思っていました。
そんなあやふやな気持ちでいた時間が過ぎ、転職の気持ちが決定的になったのは、あるクライアント先の2番手が離職して独立する、という話しを聞いたときからでした。そのクライアントの代表とは、本当に仲良くさせて頂き、2番手のスタッフともよくお話しをさせて頂きました。傍から見ると信頼しているな、信頼されているな、とそんな関係が羨ましいな、と思ったほどです。
退職前に、代表とスタッフ別々でお話しを伺う機会がありまして、それぞれがそれぞれちょっと違う考え・価値観を持っていて、その違いがいつの間にか大きくなっていたのです。双方から話しを聴く中で、その違いが勘違いや思い違いだと知るのですが、気づいたときにはもう離職・独立を決断されているのであとの祭りですよね。もう元通りには戻りません。
この件があって以来、求人募集に携わるよりも、もっと従業員の不安や悩みを解決できるような、定着に繋げられるサービス提供の方が、クライアントの満足感を得られるのではないか、と思ったことが転職のきっかけでした。
でも人材育成・教育の部分は企業内でしかやったことがない、ほとんど未経験状態でできるのか?という不安がありましたが、その時はトントン拍子に転職が決まったんですよね。そこでキャリアコンサルタントの仕事領域が企業内領域もあることを知り、また従業員のキャリア形成支援は、私が思い描いていたクライアント満足に繋がる仕事ができるのではないか、とピンときて資格取得に至ったわけです。
キャリアコンサルタントの資格は取得しましたが、広告代理店の仕事を通じてその延長線上にあるものなので、決して真新しい真逆な行動をしたとは思っていません。現在私は独立し、企業内領域でキャリアコンサルタントの仕事をしています。一見広告業界とは無縁なイメージを持たれることがありますが、社内体制の整備のための社内ポスター作成や、スタッフの帰属意識を高めるためのクレドの作成、面接に来た方に見てもらう企業案内を作成など、広告という概念が活きた仕事のスタイルができています。
広告業界で培った経験と、その経験の幅を拡げたキャリアコンサルタントの活動をすることで、他のキャリアコンサルタントには真似できない仕事の価値を見い出せています。
現在の自分自身を棚卸ししてみよう

もし、あなたが将来に不安で、何か勉強しないといけない、何か資格を取得しないといけない、という焦りがあるのであれば、一度自分自身を振り返り、過去積み重ねた経験・能力を棚卸ししてみませんか?紙に書いて整理してみるだけでも、ざっくりしかわからなかった経験も具体的にモノゴトが見えてくるようになります。
そうすることで、本当に必要な学び、本当に必要なスキルが何かわかるようになりますよ。
ないものねだりをすることよりも、現在の自分にプラスアルファできることを見つけていくことで、誰にも真似できない、あなただけのオリジナリティある仕事を育むことができるようになります。
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