1つしか選択肢がないよりも、2つ選択肢があった方がいいですよね。白か黒か2つの選択肢よりも3つくらいの選択肢があると、人はもっと安心します。選択肢がないと、それしか選べないことに窮屈さや不安を感じてしまうからです。
でも一方で5個も10個も選択肢があると人は選べなくなります。だから人は優先順位を絞って選択肢を狭めていきます。
人はあらゆる日常の中で、様々な選択に直面し、選択しながら行動しています。でも、人生の岐路に立たされた時、その選択がわからなくなることがあります。本当は多くの選択肢があるにも関わらず、自ら無意識のうちに選択肢を狭めてしまって不安を助長しているです。
キャリアカウンセリング相談事例
先日、このような相談を受けました。
年末で退職し、現在休職中です。
ある会社の選考が進んでいるのですが、私自身、働くことの優先順位がわからなくなってしまっています。
私は働く上で、何を優先順位にしたいのか、整理して考えたいと思って相談に来ました。
転職活動をされている方のほとんどが、「次こそ失敗したくない」「長く気持ち良く働ける場所を選びたい」と企業選びに慎重になります。その慎重が、優先順位、選択肢を見えなくしてしまっている原因なのです。
優先順位は選択肢がないと選べない

話しを聴いていくうちに、この相談者の本当の問題は、自ら選択肢を狭めてしまっていることが要因でした。優先順位は、複数ある選択肢の中から、自分がこだわりたいことは何か、やりたいこと、叶えたいことを優先して考えていく形です。
単純に働く、と言っても企業選びの選択肢は複数あります。それは、以下のようなことです。
- 勤務地
- 給与
- 待遇
- 仕事内容
- 企業規模
- 風通しの良さ
- 仕事の裁量権
- 社風・・・
でも、今回の相談は、働くことの優先順位で悩んでいるのではありませんでした。働くことの優先順位ではなく、今進んでいる選考中のある企業に対して、自分がこだわりたい働く優先順位は何か、だったからです。
手段が目的に変わると選択肢を狭めてしまう

自分自身がより良い仕事人生(キャリア)を築くことを目的にして、転職活動で様々な企業に出会いながら企業選び(手段)をしています。
でもときに、手段が目的化してしまうことがあります。
今回の例では、選考中の企業に決めるかどうかが目的となっています。そしてその選び方が、仕事内容を選ぶか、職場環境を選ぶか、という手段でした。本来であれば、どちらも叶えられる未来が、より良い仕事人生(キャリア)が築けるはずです。でも、手段が目的化されることで、現状どちらかを捨てないといけない、という選択に陥ってしまうのです。
では、両方叶えられる未来を築くにはどのようにしたらいいのでしょうか?
それは、目的と手段を改めて整理し直してみることです。
今回で言えば、より良い仕事人生が送れる企業選びをすることを目的とします。そのために、選考中の企業1社だけで判断するのではなく、複数応募することで選択できる企業を増やしていくことを手段とします。
そうすることで、本人にとってより良い企業先を見つけていくことができるようになります。
あなたの考え方のクセをはずしてみよう

人には誰でも考え方のクセがあります。考え方のクセは、仕事経験や職場関係、幼少時の教育などでクセづいていきます。
例えば、順番通りに計画立てて一つのことに取り組むことを日常おこなっている方がいます。その方は同時並行におこなうことに拒否反応を示すことがあります。平行しておこなうことで、集中力が散漫になってしまう、力の入れ方が散らばり良いものができない、そう感じてしまうからです。だから転職活動も複数同時に受けることに躊躇してしまいます。
でも複数応募することによって、企業選びの選択肢がこのように拡がります。
| 仕事内容 | 給与 | 待遇 | 勤務地 | 職場環境 | やりがい | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 現在(前職)の会社 | △ | 〇 | 〇 | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
| ベンチャー企業A | 〇 | △ | × | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
| 中堅会社B | 〇 | 〇 | △ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
| ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
このように比較することで、自分のこだわりたいことや、優先したいことが明確になります。
企業比較をすることで、自分にとって最善の企業はどこかを選択できるようになります。
個人のキャリアを大事に考えてくれる企業選びをしよう

複数応募しだすと、こんな質問をよくされます。
内定返答期限までに他社の選考が決まらないときは、どうすればいいですか?
それは、正直に今の状況を内定先にお話しすることです。転職は、あなたのキャリアの大事な転機です。だからじっくり考える必要はありますよね。
正直に伝えることで、返答期限を延ばしてくれる企業があります。
それに、今は個人が企業を選べる時代です。選ぶ時間が欲しいと言っている個人に対して、選ぶ時間をしっかり与えてくれる企業は、応募者の気持ちを大事に考えてくれていることを意味します。
それは、従業員のことを大事にしている企業だとも言えますね。
あなたは自分の考え方のクセで、自ら選択肢を狭めてしまっていませんか?
その少ない選択肢の中で、不安になり苦しんでしまっていませんか?
そのようなときは、あなたの考え方のクセをはずしてみて、選択肢を拡げてみてくださいね!
★考え方のクセについては、下記のブログにまとめています。
- 全か無か思考 ~極端な考え方~
- 一般化のしすぎ
- 心のフィルター ~偏見~
- マイナス化思考~ポジティブなことをマイナスだとみなす~
- 結論の飛躍 ~1.心の読みすぎ(読心術)
- 結論の飛躍 ~2.先読みの誤り~
- 拡大解釈(破綻化)または最小化
- 感情的な推論
- ~すべき思考
- レッテル貼り
- 個人化
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