言葉は魔法のようだ。優しい柔らかな人から発せられる言葉には、優しさが溢れる言葉が並ぶ。一方でギスギスしたいつも神経尖っている人から発せられる言葉には、心に刃物が突き刺さるような冷たい言葉が並ぶ。いくら表面的に丁寧に振る舞っていても、内心尖っていたら見抜かれる。
心というものは、カタチがなく見えないものではあるけれど、心配りや心遣いとして感じることができる。最近、仕事をしている中で、「言葉が持つ力」について気にするようになった。そんな私が気になった、良い面だけをカタチにあらわしている魔法の言葉の使い方をしているものを2つ紹介します。
WEBアプリ 気持ちを文字にして贈る「レターポット」
西野亮廣さんが始めた「レターポット」。バースデーカードのように、気持ちを言葉にして伝えるWEBアプリです。
お礼カードを作成したのだから見返りちょうだい!という人はいませんよね。
レターポットも同様で、他のSNSと違い、
- 既読スルーOK
- 相手に返信を求めることはNG
- 贈られたレターは次の人へ
というルールです。
あの人に何かお礼をしたい、感謝の気持ちを伝えたい、そんなときに使える「レターポット」。他のSNSでもできると言えば、確かにそうだけれど他のSNSではどうしても反応(見返り)を求めてしまうんですよね。
「ただ感謝の気持ちを伝えたい」
「今の自分にできることは気持ちを贈ることだ」
「今すぐ行動することができなくても、言葉を紡いで何かを伝えたい」
「何もできないもどかしさの中で、精一杯できるエールを贈りたい」
そんな気持ちがこもった言葉の数々は、本当に柔らかで優しい心配りのある言葉が並びます。
シンプルな単語であっても精一杯伝えたいという気持ちは伝わりますよね。
平成最後の夏は、酷暑、豪雨、台風、地震…と災害続きで、きっと誰もが記憶に残る夏。
本当に日本の各地域で災害が多い。大阪も台風が過ぎ去った爪痕はひどく、関西空港も復旧まで長引くだろうなぁと思っていた矢先に北海道で地震…。もちろん西日本豪雨で被災した岡山・広島・愛媛・徳島もまだ復旧続いていることを忘れていません。
レターポットでは、『台風21号・北海道地震』専用公開ポット を公開しています。過去、西日本豪雨被害のときにも公開ポットは立ち上がりました。ただ義援金を支援するのではなく、言葉として気持ちを贈る、とてもステキな言葉の力があふれるサービスだと思います。
ただブラウン管越しに眺めているだけで、ボランティアに行くわけでもない(行けよっていう話しなんだけど…)
でも何かしたいという想いは強い、その想いを贈れるこのサービスは、今の私にピッタリです。
私もレターを贈りました。とてもとても微力ですが、1日でも早い復興を願うばかりです。
★現在、レターポットオーナーは、ちひろさんです。(2018年9月現在)
★つい最近はじめた私のレターポットはコチラ
「言葉を使いこなして人生を変える」
はあちゅうさん著書。今日の朝、一気に読んだ本。
朝はあるカフェにいることが多い。そのカフェには、たくさんの本が並んでいる。
いつもは仕事ばかりでPCに向き合うことが多いので、そのカフェで本を読むことは今までなかったのだけど、
「言葉が持つ力」
「心をカタチに変える」
という関連するワードに、敏感になっていた私。題名を見て真っ先に読んだ。
冒頭にあったフレーズが、印象に残っている。
「言葉が増えるということは、考え方が増えるということ」
本当にその通りだと思う。
語彙力を上げることも必要なのかもしれないけれど
やさしい言葉
やわらかな言葉
あたたかな言葉
を日常から使うことで、その考え方を纏う人になる気がする。
そして、そのやわらかな印象は、周りに伝染して、良い循環をもたらしていく。
むずかしい言葉や、かたい言葉を並べて「できるイメージ」を形成するより
「相手にわかりやすい言葉」
「伝わりやすい言葉」
に置き換え、やさしい言葉、やわらかな言葉を与える方が
きっと私らしいと思うし、そんな与える人間になりたいと思う。
さまざまな人々から発せられる言葉の力を吸収して、現在の自分にはない、目指す自分になりたい。