最近の就活事情を知りたくて、セミナーやインターンシップに参加してみました。自己分析、業界分析、ストレスマネジメント、セルフコントロール、ES(エントリーシート)、模擬面接・・・。20年前の私の時代とは随分変わり、情報過多の現在は様々な知識やテクニックを知ることで、せっかくの自分らしさが隠れてしまっている大学生がいたり・・・。そんなイマドキの就活事情を見て感じたことをまとめてみました。
昔も今も変わらない3つのこと
学生に接してみて感じることは、「真面目」「素直」「正直」だということ。これは、昔も今も変わらないですね。新しい場所、初めて会う人の前では緊張し上手く言葉に出すことができない。なんとか絞り出して伝えることで、真剣さや真面目さがリアルに伝わってきます。
本当に緊張している姿が初々しくて、昔の自分もこんな風だったのかな、とニヤけてしまいました。学生はこの3つの素質が大事で、企業もこの3つの素質を求めていると思いますけどね。
3つの素質をビジネスで活かすとこのようなことです。
- 真面目に取り組む姿勢
- 周りの意見を素直に受け入れる心
- 正直に報告すること
仕事をする上で基本中の素質をすでに学生は持っていて、そんな学生の未来に企業は期待します。でも就活する上で、学生自身が「正直さ」を消してしまう、隠してしまうことが起きているな、と感じたのです。
溢れる情報と対策講座
20年前は就活本がある程度でした。それが現在ではインターネットで検索すればすぐに情報はでてくるし、学内・学外でおこなわれる対策講座も豊富です。
「~した方が良い」
「~したら印象良く見える」
「昨年の早期内定者の〇%のが学生が○○をしていた」
学生は素直なので、過去の実例・成功事例を自分に当てはめようとします。誰だって内定の近道があれば知りたいですよね。もちろん、今の自分の特徴に似通っている部分であれば参考にすればいいのですが、学生は成功事例に自分を無理に当てはめて「なりきってしまう」ことも。このなりきりが、「正直さ」が隠れてしまうんですよね。
無理に自分に当てはめようとすると、正直さが欠けてしまうので、面接官にも見透かされてしまいます。
「上辺だけだな・・・」
「よくある一般的な答えだな」
「あまり言葉に真実味を感じられないな」
面接官は何人もの学生に会っているので、同じ言葉を発していても本音を言っている熱意や本気度を察します。せっかく正直さを持っている学生が、情報を取り入れすぎて自分を見失っているともったいないですね。
長所と短所は表裏一体
長所と短所は表裏一体と言われるように、自分の強みだと思っている面の反対は弱みでもあります。就職活動も同様で、誰かが内定をもらったら、誰かが不採用になることがあるように、喜びと悲しみの面は重なっています。自分が強みだと思っていたことが、周りからすると弱みに見えることだってあります。だからと言って周りに合わせるように強みを隠していくと、よりオリジナリティが消えてしまいます。
長所をより活かせる場所、コト、モノを探していくことで、より自分らしさが磨かれていきますし、その個性を必要とする業種、職種、企業がみえてきます。
何でも平均的に、周りから均等によく見せる「なりきり」よりも、よっぽど正直で自分らしさがでてきます。
溢れる情報に頭をパンクさせないように、「真面目」で「素直」に「正直」に自分を表現することが、一番の採用の近道。だって企業は入社後に働くイメージ(仕事を真面目に取り組む姿勢、上司の意見を素直に受け入れる心、業務を正直に報告すること)が湧いたら採用したいな、と心を動かされるから。
だからせっかく持っている3つの素質は大事にしてもらいたいな。
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