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認知の歪み⑩「個人化」

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どんな出来事も必要以上に自分に責任があると思い込んでいる思考です。確かに、あなたの言動は相手に影響を与えていることはあります。でも相手の気持ちを操作することはできませんよね。でもこの一般化の考えを持つ方は、影響を与えることと、相手を操作することが同じに見えてしまっているのです。

 

強すぎる責任感からの思い込み

思う

この個人化という認知の歪みには、本人がかかわったことで何かトラブルや不安事が発生した場合に、「あの発言の仕方が悪かったのかもしれない…」「準備不足な自分が悪かったから皆に迷惑をかけた…」など自己否定しまうことが多くあります。影響はゼロではないかもしれませんが、それが全ての原因でもありません。

プロジェクトを成功させたい責任感や、やらねばならない使命感が、一つの言動で周りに影響を及ぼし、悪い方向へ導いてしまったと感じることが多いのです。

確かに影響は与えたかもしれません。でも悪い方向へ道案内したり、嫌な場所へ連れていくような導きや操作などはしていませんよね。影響を及ぼしたことが、相手を導いたり操作したと思ってしまいがちなのです。でも結局は相手は自分の意志で行動してその結果になっているので、全てあなたの責任です、ということはないのです。

 

自責の念という荷物を降ろしてみる

荷物

このように、何でも自分に関連づけてしまいがちな「個人化」思考。自責の念は必要かもしれませんが、この思考の場合は、極端に必要以上に自責を背負ってしまっています。

生きていく上で、自分ひとり、若しくは多少のプラスアルファの責任を背負うことはできるかもしれません。ただ、人間には受け皿があり、万人の責任を一人で背負い込むとパンクしてしまいます。ですから、極端な自責の念を背負い込むと、落ち込んだり、気分が乗らなかったりしてしまい、自分で自分を苦しめてしまうことが多いのです。

一度冷静に考えてみる時間をつくってみると、確かに自分のあの発言は影響を与えたかもしれないが、わざと悪い方向へ導くような操作などはしていない、ということに気づくはずです。そこに気づくことで、きっと背負い込み過ぎていた自分に気づき、気持ちがラクになります。

 

最後に

この認知の歪みである「個人化」と正反対なことは、「責任転嫁」です。自分に責任があるけれど、あたかも周りが悪いと責任逃れをするタイプ。このタイプは無責任だと嫌悪感を感じられてしまうことも多いですね。個人化は責任感が強すぎて、責任転嫁は無責任すぎる…。この両極端の間の中間地点が上手く、責任を持ちながら行動でき、考えていけるバランスの良い位置。

あなたは、今取り組んでいる事について、考え方は個人化、責任転嫁のどの意識の方が強いですか?現在の思考の位置を考えながら取り組むと、何か気づきが見えてくるかもしれません。

 

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キャリアコンサルタント_岡本陽子

投稿者: SOARist|株式会社fanfare キャリアコンサルタント岡本陽子

納得感ある仕事人生(キャリア)を築くための「働く気持ちの体力を回復し、働く気持ちのリズムを整えていく時間」を提供するキャリアコンサルタント|オンライン相談付きキャリア手帳考案者

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