相手のちょっとした行動や言動を断片的に拾ってしまい、一人で勝手に相手の心を悟ってしまう状態のことを言います。聞き取れなかったので返事をしなかった場合でも、「無視された、嫌われているんだ」と勝手に想像を膨らませすぎてしまう状態を結論の飛躍と言います。
結論の飛躍には2種類ありますが、本日は一つ目「心の読みすぎ(読心術)について。
相手のたった1つの言動で決めつけてしまう
職場内での出来事を例にしてみます。あなたは営業サポート業務をしており、主に資料作成を任されているとします。あなたが作成した資料を持って行った営業スタッフが会社に戻ってきたときのできごと。
あなた
お疲れ様です!
営業スタッフ
……………………
あなた
あれ?無視された??
商談上手くいかなかったのかな。作成した資料に問題あったのかな?
もしかして嫌われてる???
これは、きちんと相手の考えを確認しないで、勝手に相手の気持ちを自分の悪い方向へ考えを持っていってしまっている状態です。
営業スタッフはクライアントとの商談が上手くいかなかったのではなく
- 帰り際に他のクライアントからクレームが来て対応策を考えている
- 次回のクライアント先の商談日程が上手く合わない
など、他の考え事をしていて、あなたの言葉に反応できなかっただけ、若しくは単純に聞こえなかっただけなのかもしれません。もう一度聞こえるように挨拶すると、きちんと返してくれることが殆どですが、それをしないがために、自分は嫌われてる、何かしてしまったという自己喪失感に陥ってしまいます。
そうなると、今後の相手との接し方も慎重になったり、気まずい雰囲気を出したりしてしまうので、自然と関係が悪化してしまう場合が多いのです。勝手に一人で、悪い方向へ進んでしまっている状態です。
一人相撲をしない
心を読むことは、良い意味では、場を察する、気が利くともいうかもしれません。ただ、悪い方向へ考えていくことは、心を読んでいるのではなく、勝手に一人相撲をしている状態です。一人相撲をして一人で倒れないように、まずは相手の本当の心を知りましょう。
それはしっかり確認することです。
たった1時間の間でも、突然かかってくる電話、上司や部下からの対応、スケジュール通りに進まない…、など様々な状況で気持ちも変化します。その営業スタッフも同様で、あなただけ接しているのではありません。もちろん仕事だけでなく、家族との係わりあいでの問題ごとなどもあるかもしれません。
だからこそ、1つの言動だけで悪いことばかり決めつけるのではなく、もう1アクション踏み込んで確認してみると、思い過ごしだったことにきっと気づくはずです。
本来、他人の心は読みすぎることなどできません。相手のことをわかりたい、関係性を良くしたいから、気を配ることはできますが、本質の部分までは踏み込めないのです。だから読みすぎても大抵合っていることはないのです。
読みすぎる前に、きちんと相手に確認をする、これがストレスを軽減できる方法の一つです。
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