兵庫県立美術館でおこなわれている「怖い絵展」。絵そのものというよりも、描かれた背景にある歴史などから紐解いて観ると恐怖をそそる怖い絵。ずっと興味ありながらなかなか行けなかったのですが、先日やっと行けました。その時に思ったこと、感じたことについて。
恐怖は伝染する。

モノを伝えるために、短い時間の中でどれだけインパクトあるか、キャッチ―な言葉や写真で魅せるかが問われている現代。
- カラフルな色味で美味しさを伝えるフォトジェニックさを求めるInstagram
- 周りと差をつけるために、稀に度が過ぎる投稿もあるYou tube
- インパクトやキャッチ―な言葉が並ぶチラシや書籍
情報過多の中、目にとめてもらうためには必要なことなのかも知れません。そんな中、絵画という静止画においてじっくり歴史的背景をしることで伝わる恐怖感は新鮮でした。
悲しさ、恐ろしさ、怖さ…、絵画を観ることでその時の恐怖という感情を共有する、絵が今にも動き出しそうな感覚を味わう。

今回のテーマでもある「恐怖」。恐怖は伝染する、という名の通り、ゾクゾクした感覚もありました。中でも一番印象的だったのは、ポール・ドラローシュの大作「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。目隠しされた女性が中心に描かれ、最初の印象は何となく悪さをして刑を受ける絵という感覚でした。
描かれているサイズも一番大きく圧巻でしたが、そこに描かれている歴史や情景を知ることで、さらに悲しみや恐怖心がこみ上げてくるのです。知れば知るほど心がゾワゾワしてくる、そんな感覚です。
まさしく、恐怖は伝染する、でしたね。
想いは伝染する。

人との向き合い方、付き合い方も同じです。見た目は何となくゆったりとした性格に見えても、その人の過去の経験などを深く知ることで見えてくる部分は多くあります。それは、強さだったり、細やかさだったり、その人の本質や経験から得た特徴などです。
第一印象はもちろん重要です。でも日常において、仕事、家庭、社会など一瞬一瞬の付き合い方ではなく、長い人生において、長く向き合っていくことが殆どですよね。その人から発せられた気持ち、想いは伝染していきます。それは恐怖だったり、怒りだったり、悲しみだったり…。もちろん優しさや嬉しさ、楽しさも伝染します。
恐怖や怒り、悲しみという想いが伝染するときは、その当事者から発せられた想いを受け止めることで想いを共有・半減できるといいですね。当事者と同じように怒りのパワーを周りに伝染してしまうと負のパワー力が凄まじくなってしまいますから。
反対に優しさや嬉しさ、楽しさという想いが伝染するときは、その想いを共有し倍にしてみるといいですね。倍にして周りに伝染することで、思いもよらない人から、何だか面白そうだから一緒に参加してみたいという引き寄せられる力も持ち合わせていくからです。
最後に

実は初めて兵庫県立美術館へ行きましたが、素敵な建物でした。日常の忙しさから離れて凛とした雰囲気が漂っていて、フラットな気持ちで怖い絵展を楽しめました。久しぶりの絵画鑑賞と、恐怖は伝染するということから、改めて人の想い、向き合い方について考えた日でした。
9月18日(月・祝)まで開催していますので、ご興味ある方は是非ご鑑賞してみてください
怖い絵展
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1707/index.html
