やりがいを感じる仕事、自分のペースを乱されるストレス
現在、企業内キャリアカウンセリングやセミナーをおこなっている中で、30代の女性の殆どが「仕事は好きなんです。でも自分の仕事のペースを乱してくるスタッフ(上司や部下)がいて、それが凄くストレス抱えてます」という方に多く出会います。30代あたりから、仕事の醍醐味ややりがいを感じ責任感をもって仕事に取り組む方、また子育てしながら働く中で効率重視で動くことも多く、少しのペースの乱れに嫌悪感を抱いてしまう。
このような場合は、仕事内容云々ではなく人間関係の部分になりますね、「誰と仕事をするか、どのような人と関わりあいながら仕事に取り組むか」を問われる頃になります。
苦手な相手と向き合うとき
20代からのキャリアの築き方で仕事のやりがいまで5~6年かかることを記載しましたが、これは苦手な相手との人間関係の係わり方の変化も同様だと思っています。組織集団は、それぞれ住んできた場所、幼い頃に得た経験や価値観・考えが多様に集まる場所。気の合うスタッフもいれば、正直苦手な相手や嫌悪感を感じるスタッフがいることも。
働きだした当初は、仕事上係らないといけないこともあり、気持ちを抑えつつこなしてきたけどもう限界!と感じることもあるでしょう。そんな時期は、3ヶ月、3年…など「3」という数字がキーワードになります。そして、その関係性が変わらないことに嫌気が指して離職する、ということもよくある話しです。
ただ、5~6年目の頃から変化が起こります。これは情が湧くことも一つかもしれませんが、ふとした瞬間に相手を認めることができたり、信用できる瞬間が起こります。もちろん、社内関係だけではなく、苦手意識を抱えていたクライアントとの関係性も同様です。いつも怒られる、何かとタイミングが合わなくてイライラさせてしまう…、そんな関係性であったとしても、ふとした瞬間から関係性が変わることに気がつきます。
仕事に向き合う20代、ヒトに向き合う30代
気が合う人だけ付き合う、自分の好きなことだけをして生きる、自由にありのままに生きる…、などキャッチ―な言葉で世の中溢れていますが、本当にそんなことができる人はほんの一握りであり、覚悟がないとなかなかできません。
気の合う人だけ付き合う…、という言葉は自分と同じ身の丈の考えや価値観の集団にいることを意味しており、身の丈の付き合いでは、その先もずーっと身の丈のままで、少しも成長を感じることはできませんよね。もちろん、今の状態がベストだ!という方もいるかもしれません。でも人間は欲張りなので、そのベストもきっと長続きはしないはずです。
身の丈に合う仕事も退屈さや物足りなさを感じてしまいます。少し背伸びして仕事をすることで、それが達成できた時に、喜びや達成感を感じます。人との係わりあいも同様なのです。身の丈同士ではなく、一味違う相手と係りあいを持つことで、人間力の幅が拡げていくチャンスなのです。
だからこそ、一回り大きく成長するために、ヒトに向き合う30代に。身の丈同士ではなく、苦手意識を感じるスタッフとの係わり方、そして新しい考えや価値観を持った方との係わりを持つことこそが、より良い40代を過ごすための準備期間になります。
終わりに
3年で上司が転勤になるような職場では、あまり5年以上の長い関係性を持つ環境ではないことがあります。この領域にいかずして、苦手意識を持ちながら、新しい関係性を築いていく必要性がでてくるので、いつでも人に対する悩みが尽きないのです。
そんなときは一度向き合い方を変えてみましょう。直視して苦手意識を持っているのであれば、角度を変えて見てみると案外面白い面が見えてくるものです。
どのように角度を変えてみるのか、それは人の性格や特徴をリフレーミングしてみることです。そのリフレーミングをまとめた記事はコチラ↓
リフレーミング ヒラメキ言葉集「Personal colors」 ~性格や特徴の魅せ方を変える~
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
★どうしても苦手な相手を克服できない!という方は、専門家に相談してみませんか?あなたの心の声を読み解き、変えたい、変わりたい!という悩みの美学をサポートします
仕事の悩み相談したい方へ|キャリアカウンセリングで自分の可能性を発見する
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